夫は毎日終電で帰宅、週末くらいゆっくり寝ていたいのに、妻の唯一の楽しみはと言えばモデルハウス巡り。
見る家は建物だけで5000万円はする戸建てや、一等地のタワーマンションなど、世帯所得に見合わない物件ばかりです。
それも見るだけというレベルではなく本気で購入を考えている妻なのです。
夫は無理と分かっていて困り果てています。
さて夫婦はどう話し合えばいいでしょうか?妻の2つのタイプ別に考察していきます。
彼女は一流女子大、早慶、国立大学卒など高学歴で就職も一流企業など結婚、おそらく出産までは高収入を得ていたいと思われます。
もともと完璧主義なので子育てを中途半端にするわけには行かないと仕事を辞めて子育てに専念することになりました。
それまでは、妻の収入で家計の半分以上が賄われていたわけですが、一転して夫の平均収入で暮らさなければならなくなり、そんなに裕福とは言えない生活に転落しつつあるという現状です。
それでも子供は私立の幼稚園に入れて、習い事をさせて教育費には惜しみなくお金は使っているところです。
そんな中でも豪邸で家族で暮らすという結婚前からの幻想からは離れられず、絶対実現するとそこは譲らないという頑なさで、精一杯働いて稼いでいる夫の率直な気持ちなど全く受け入れられないという冷戦状態が続いているというのがこの夫婦です。
いったいどうすれば、この妻の考えを改めることが出来るでしょうか。
その答えは、まずは夫が彼女の思い全てを受け入れて肯定する言葉を返すように心がけます。
モデルルームに行った時は彼女が描くその家でのゴージャスな生活に心から共感して下さい。
本当にリアルな気持ちで自分もその夢の中の家族の生活ぶりにどっぷりつかって下さい。
ソファーに座って足を組んでみたり、キッチンに立って料理の真似をして「煮込み料理は俺が担当ね」とか言って見たり。
だんだん、自分もモデルルームに通うことが楽しくなってくるでしょう。
そんな事を続けているうちに妻は豪邸に住むよりももっと夫婦として大切にしなきゃならない、新婚の頃の気持ちに戻り幻想への固執から解放されることになるでしょう。
彼女はいわゆるちょっと言い方は悪いですが頭が弱いタイプというか、お金の計算も苦手、常識もあまりないタイプの女性です。
朝も起きられないのでパートなどに行くことすらできず、その割に無駄遣いはしっかりしている自由な日常を送っています。
相手の迷惑とか気持ちも考えないので、自分の考えがいつも全てで夫対してもです。
そして、自分の考えの一つに綺麗な広い家に住むことがエントリーされていて、夫がそれを用意してくれると普通に思っています。
ネット通販で欲しい物を選ぶようにネット上で好みの物件を見つけると週末見に行こうと提案してきます。
見に行く家はいつも所得に見合わない買えるはずもない物件ばかりで、夫は敷居をまたぐのも恥ずかしい思いでいやいや付き合っています。
この妻が家を買いたいという一方的な考えを変える方法を考えます。
まず、彼女はいわゆる「KY」なので夫の「絶対無理という気持ち」は分からないし、夫も言っても無駄と分かっているので口にしません。
この場合は夫が変わるしかありません。
無駄と思う諦めの気持ちを封印して「うちの収入じゃ無理なんだよ」と教えてあげましょう。
多分一度言っただけじゃ分からないし、10回言っても分からないかもしれません。それでも言い続けましょう。
どんな人でもさすがに100回以上言われれば分かるというか覚えるというかそういう反応が返って来るはずです。
だから諦めないで収入の額とか数字を出したりしないでただただ「うちの収入では無理」と言い続けてみましょう。
きっと夜明けがくるはずです。
家というのは夫婦で暮らすためには絶対必要な場所です。
でも、夫婦合っての家なのでなんとか折り合いをつけて楽しい夫婦生活、ファミリーライフを送りたいものですね。
会話とか行動とかちょっとした工夫で簡単に気持ちを一つにすることは出来るものです。