カッとなると周りが見えなくなって収拾がつかなくなってしまう人がいます。
男性に多いと言われていますが、最近では子供にもみられます。
カッとなるのをやめたいのに抑えられないのは、どのような原因があるのでしょうか。
カッとなる理由と対処法について、まとめていきたいと思います。
なにか嫌なことがあって、怒りがこみ上げるというところまでは、女性も男性も平等に心にあらわれます。
しかしカッとなって、ストレートに感情を表に出してしまうのは男に多いという傾向にあります。
その理由は、男性はストレスを溜めこみやすく、蓄積した嫌悪感をある一定のボリュームまで保持したときに爆発させてしまう人が多いからです。
ストレスを溜めこむ器の大きさは人それぞれ異なりますので、1日1回以上カッとなってしまいがちな人は、ストレスに弱く、またそのストレスの解消方法が自分でも理解できていないというクセがある人です。
それに対して女性はというと、ストレスを程度に発散することが上手なので、あまりカッとなって感情的に爆発する頻度は低い傾向にあります。
また男性がカッとなりやすいのは、本能的な性質も関係しています。
昔の世界は力づくや暴力で物事が解決する時代もあり、男性は自分の希望を叶えるためには物理的な力が必要でした。
そのため大昔では、怒りは力の源、力は成功する為の武器。
といった古来からある男性の本能が、いまもなお脳の奥底に眠っており、カッとなりやすい男性を作り出してしまっているのです。
兄弟げんかで年上の兄が弟や妹にカッとなってしまい、暴力をふるってしまう事件は珍しくありません。
カッとなって手が出る子どもは、カルシウムが足りないとか、寝不足だとか言われていますが本当の理由は他にあります。
親に抱きしめられたり、可愛がられたりされた経験が乏しい子供はカッとなって周囲の人間に手を出すことがあります。
自分には誰も心配してくれる人がいないと自覚してしまっている子供は、困難にあったときの対処方法として怒りや暴力が優先されやすくなります。
その背景には、誰かに乱暴をしても本気で怒ってくれる人も、涙を流して心配してくれる人もいないからです。
そんな風に育った子供は、ますます自己コントロールが上手くいかなくなり何度も手を出すようになってしまいます。
カッとなって手を出したしまったり、暴言を吐いてしまったり、された方はもちろんですが本人も自分の過ちに苦しんでします。
毎回カッとなって何かをやってしまった後に後悔します。
毎回自暴自棄になって自分を悪者にします。
すぐかっとなってしまう人の、怒りの原因はおおかた自分の中にある正がくつがえされたときに生じる、心の乱れです。
自分の中に正義をもつことは決して悪いことではありませんが、こだわりが強すぎたり行き過ぎた自己愛が有り余ったりしまうと、他人を攻撃することでしか問題解決できなくなってしまいます。
なので、自分は怒りっぽいという自覚がある人は、自尊心を大切にしすぎているかもしれません。
自分なりの正解や解決策を求めることに注力するのは控えて、答えはもっといろいろな方向にあることを意識するようにしてみてください。
そうすることで人に興味をもち、人の話をゆっくり落ちついて聞くことができるようになるはずです。