妹(16歳)が急な発熱でコロナ陽性となりました。
とはいえ、37度後半で咳も鼻水もそこまでひどくなく、本人も意外と元気そうで安心。
なんですが。。
思春期の妹には、病状以上に恐ろしいものを抱えていたのです。
妹仲のよい友達8人のグループがあるそうなのですが、そこで問題は起きました。
学校でコロナ陽性になれば、瞬く間に有名人になるので、グルチャでも当然ネタにされたそうです。
「10日たったら登校するの?」
「10日で治るの?」
「もしウチが感染したら絶対○○(妹)のせいやん」
などなど、友達には悪気はないかもしれないが、グサグサ刺さる言葉がグルチャで飛び交ったそうです。
泣きながら、兄にである俺に報告してくれました。
俺は、、そんなデリカシーのない発言をする人は友達ではない!と伝えることしかできませんでした。
実際16歳の女の心はそんな単純にはできていなく、まったく問題は解決に至らないままです。
もう完全に症状はゼロと言っていいくらいなのに、学校に行かない妹。
理由はもちろん、友達の反応が怖いからだ。
俺だったら、そんなの気にしないで登校するけど、やはり乙女心はよくわからない。
とはいえ妹が心配で毎日いたしかたない。
自殺でもしたら…と縁起でもないことを考えてしまう。
だが、そんな心配は無用でした、しばらくしてついに「学校へ行く」と妹が立ちあがったのです。
勇気を出して学校へ行った妹だが、給食を食べることなく家に帰ってきたそうです。
このときは、さすがに母親も涙を流しながら昼飯を作ったそう。
俺は仕事から帰り、崩れ落ちた妹と母を前に、何とも言えない虚しさを覚えた。
聞ける雰囲気ではなかったが、無理に聞いた。
俺「学校、嫌なことあったの?」
妹「仲良かった友達に、、エリナって呼ばれたの。」
俺「は?エリナ?」
妹「・・・・・・」
このあと、ぐちゃぐちゃに泣き出してしまった妹。
妹の名前はエリ、コロナに感染したことで、エリナにリネームされてしまったのだ。
高校生の軽はずみな冗談と片付ければ、それでおしまいだけど、間違いなく妹は心に大きな傷を負ってしまった。
もともと妹は、今どきの言い方で言うと1軍的な、イケイケなグループの女子でした。
それがコロナ感染で一転。
友達がゼロとなっただけでなく、人を信じられなくなってしまった。
かれこれ3~4ヶ月家にいます。
体調が悪かったのは最初の3日くらいなのに、もう元気なのに、心はまったく回復してません。
コロナウィルスは、人の心までもを破壊してしまう、本当に恐ろしいウィルスだと感じました。