席は向かいなのに殆ど話もしたことがない男の同僚。
愛想もなくいつも仕事に没頭していて目も合ったことがなかったのに突然「一緒にイルミネーション見に行かない」と誘って来た。
その男性の心理を分析ご紹介します。
見かけによらず実はその男性イルミネーションとかを見に行きたいタイプのいわゆるロマンチストなのだけれど、毎年12月師走の時期は仕事が忙しくて見に行く暇など到底ありませんでした。
それが今年は仕事が思うよに進み念願のイルミネーションを見に行く時間が出来たのです。
焼き肉とかカラオケとか余裕で独りで行くタイプで単独行動に対してのマイナスイメージが全くないので、ネットで調べて今年一番話題になっているイルミネーションスポットに点灯時間を目指して赴き夢中でスマホで撮影しまくっていると、手をつないで楽しそうに2人で光を見つめている高校生カップルを目の当たりにするのです。
その時自分も高校時代彼女と2人で花火大会を見に行った時にフラッシュバックしてしまいます。
それから何としてもあの時のように男女で同じものを見て感動したいという思いが募り女性の少ない職場なので目の前に座っている相手がターゲットとなり「一緒にイルミネーション見に行かない」と声をかけることになったというのが彼の心理です。
彼は根っからの奥手の草食系男子でツンツンしているように思えていたのは照れ隠しで、実は向かいの女性がとても気になっているというのが本音です。
12月を前に意中のその女性を誘いたくてたまりません。
でも相手が自分をどう思っているかも全く分からずいきなり「ご飯食べに行きませんか?」なんて誘って断られたら立ち直れないだろうという気の弱さで尻込みしてしまっている状態です。
「どうしよう、どうしよう」と思いながら思いついたのがイルミネーションデートだったのです。
たとえ食事に誘ってOKしてもらえたとしてもレストランで2人きりになったら緊張状態がマックスになって、相手にそれを悟られ恋愛下手なことがバレてしまう「それは困る」ということで暗がりで顔の表情とかが分からないイルミネーションなら行けるというのが彼の心理です。
暗い所で綺麗なイルミネーションを見ながら色々話をしているうちに、大分打ち解けて自分自身もリラックスしてくるんじゃないかと、その上で食事に行けば何とか上手くいくかもと期待しているのです。
イルミネーションデートに行く彼女もしくは他の女性がいて約束していました。
結構彼もイルミネーションを見るのが好きで特に女性と見るのは毎年の楽しみで、その後夜景が見下ろせるレストランでコース料理と美味しいお酒を飲みそして…
という一連の流れもイメージされていてものすご~く楽しみにしていたわけです。
好みの女性は美人なのでそれ以外の人は普段は眼中になくツンツンして見えるのはただ意識下にないだけで、目の前に女性が座っていても好みの美人じゃなければ空気のような存在ということです。
ところがそのデートの日相手の女性に突然キャンセル、いわゆるドタキャンされてしまうのです。
あまりに楽しみにしていたために噴火口から地球の中心くらいのどん底まで落ちてしまいます。
立ち直ることなど到底出来ない心理状態で顔を上げ目にしたのが前の席に座る普段は空気同然だった女性の姿です。
そこで思わず出た言葉が「一緒にイルミネーション見に行かない」でした。これが彼の心理です。
とにかくどのパターンでも相手に突然「一緒にイルミネーション見に行かない」と声をかけられるわけです。
きっと女性は「何で?」と質問しないでしょう。
「YES」か「NO」どちらかでしょう。でも「何で?」って質問してみたくなりますね。
一体彼の本音は何なのかそれを知った上で「YES」と答えるか「NO」と答えるか。色々考えてみると面白いですね。