ニュースをチェックすれば、子供・老人・動物など、弱者への虐待事件ばかり。
とはいえ、自分は絶対にしないと思っていても、みな虐待の加害者になる可能性ないとは言いきれません。
今回は、人が虐待を犯すまでのルートを論理的に解説しましょう。
世の中さまざまな悪い事件がありますが、犯罪者の全員が根っからの悪人だったわけではありません。
「絶対に犯罪なんかしない」と、誰もが思って日々生活していますが、想像を超えるストレスに直面した際は、躊躇なくやれてしまう可能性が高まります。
実際は、大半の家庭がそのラインを超えていないため、虐待の件数は一定の数で収まっているのが現状。
本当に苦しい時、虐待まではいかないものの手が出そうになったことのある親は少なくないはずです。
余裕がなくなったとき、我が子を可愛いと思えなくなり虐待をする。
このような流れで、気づいたときには事件になってしまったケースが良くあります。
子供に手をあげない親の中には、必ずしも理性が保てる善人ばかりではありません。
中にはキレやすく子供っぽい親もいるでしょう。
そんな人でも暴力をしない理由は、楽観的性格だからです。
「残さず食べさせなきゃ」
「オムツ変えなきゃ」
「お外で遊ばせなきゃ」
「手を洗わせなきゃ」
「8時までに寝かせなきゃ」
このようなタスクを100%完璧にこなさないとダメだと思っている親とは違い「もいいや…言うこと聞かないなら自由にさせとこ」と思えるラフさが虐待を防止していると言えます。
虐待をする一歩前というのは、大体は子供が自分の思い通りにならない時が挙げられます。
特に3歳未満の子供を育てている際に起きやすく、子どもに振り回されてしまった挙句の果てです。
頭が良い人の場合は、子どもをコントロールするのが上手で、自分にも子供にもストレスを与えずに日々のタスクをこなせます。
ここで例を出してみましょう。
【子供が食事中に立ち上がり、なかなか完食しないときの親の行動。】
・IQの低い親
座って食べなさいと言っても、言うことを聞かずに汚れた手で床や家具をベタベタ触る子供にイライラ。ある日ストレスが限界に達し、虐待へ。
・IQの高い親
子供が立ち上がってしまう要素をなくす。立ち上がったら食事終了にする(あとで空腹になることを学習させる)。
後者のIQの高い親は、自分自身をイライラしてしまう状況に置かないので、虐待まで発展しにくいと言えます。
性格はとことん真面目なんだけど、要領が悪く子供に振り回されがちな人ほど虐待をしてしまう可能性が高いでしょう。
子どもの行動を器用にコントロールできる知識がないのにもかかわらず、真面目が故にタスク(子育て)を中途半端にすることができず、最終的に自分を追い詰めてしまうからです。
そもそも子育てに正解はないので、これをこうしなきゃいけないという固定概念を取り除くだけでもストレスから解放されるはず。
また、役に立つ子育て情報はネットや本の中にたくさん転がっていますので、知識を身につけることもストレスを溜めないためには重要です。